大王松    後方から・・・

  

  

  

 

 

 

  アシスタントが綴る 11月  

 那須山の紅葉が見頃になり、 週末の街道沿いはとんでもない混雑です。そこから間もないところのあうりんこ星ですが、ここは おどろくほど静か。鉢の中の植物も美しく色づいて、贅沢に秋を満喫しています。

 

 ゆっくりと冬に向けての取り込みが始まり、寒がる植物から 手入れをして温室に移動しています。
  温室にある作業場には、前後に並ぶ2台の回転台があり、紅葉した葉をふるい落とす私の後ろで、加藤さんは取り込み前の剪定をしたりしています。新芽にダメージを与えないよう手元に集中し 葉を落としていくと、いつの間にか豊かな色彩に足下が覆われていきます。
 中庭からは 小沼さんが陶を磨くグラインダーの音が かすかに低く聞こえて、向いの牧草地では牛がのんびり鳴いています。空はたかく青く晴れて、なんだかとても幸せな気分です。

よく人に「 いいところにいるね。」と 言われますが、毎日生活しているところで いい気持ちになれる、それは本当にありがたいことだなと思います。

 

今年を締めくくる小沼さんの個展は、「あうりんこ星で採取した いろいろなもの」というコンセプトで 東京・高輪で行われます。グループ展もあり、忙しさのためか(?)最近小沼さんとの会話が 時々混線します。加藤さんと笑っていますが、そんなことにはおかまいなく 毎日コツコツと制作を続けています。
 小沼さんのかわりにおしゃべりしそうな 不思議で 美しい作品を、 ぜひギャラリー・オキュルスに見に来てください。

 

ミセバヤ 花がさきだしました。
2012年10月27日  山田 ナオコ