ギャラリーは 博物館のように・・・








 

 

  アシスタントが綴る 5月  

 

私が植物を育ててみようと思ったのは、加藤さんのはじめての本「草と木の小さな鉢」を読んだことがきっかけです。美しい写真と共に こんな言葉がありました。

 

植物も 私たちと同じ 自然の中で生きる仲間
植物おのおのから 発信される何かを
大切に受け止めて 育ててみたい

決まりは ない
そして 例外は いつもある

よく耳を澄ます
心を凝らす

 

  一番大切だと伝えたいことは、ノウハウではなく 植物に対する気持ちのあり方なのだなと感じて、おもしろいと思い 購入しました。読んでいくうちに 自分でも植物体験してみたくなり、本とにらめっこしながら 小さなヒナソウと暮らし始めたのは、12年程前のことです。
 今でも時々考えますが、あの青い本に出会わなければ、植物との生活の楽しさは きっと知ることはなかったと思うのです。

 

 新しい本が 講談社より出版されました。
一年かけて 植物の美しい瞬間を捉えた写真を たくさん掲載しています。
身内が言うのも・・・ですが、ドキッとする程スバラシイ! 
もちろん あうりんこ星の様子も載っています。
加藤さんの 現在の植物に対する思いも 鮮明に描かれています。

「育て方については 断言できることの方が 少ないのではないかしら・・・。植物を知りたいと願う気持ちや 思いやりが 元気で美しい植物を育てる源になるのだと思います。」

そして その気持ちをサポートするための育て方の実際が、写真と共に 丁寧に記されています。日々植物に触れて蓄積された 加藤さんの知識や対応の仕方が まるごと載せられているので、きっと12年前の私のように、植物を育てたことのない方も 興味をもって読んで頂けると思います。

現在の加藤文子を あうりんこ星を たっぷり感じて頂けたら幸いです。
 

斑入りのあけび。
近年花が咲くようになりました。

2013年4月24日  山田 ナオコ