キブシ









 

 

  アシスタントが綴る 5月  

 

桜が瞬く間に淡いピンクから黄緑色になっていきます。田んぼの代掻きもあちこちで始まって、車から見る景色が 日ごと鮮やかになってきました。那須岳もシルエットを濃くして、おいでおいでと誘っているような・・・ 心が躍る季節です。


5月14日から 谷中での二人展がはじまります。
和菓子屋と設計事務所がシェアしている一軒家の 2・3階での展示となります。
会期中の5日間は お二人で在廊予定。
めったにない企画でわくわくしていますが、残念ながら 私はお留守番です。


新しい場所での展覧会のお誘いを頂くとき、加藤さんは最初に 「植物を展示する」=「生命体をお預かり頂く」という現実をお伝えします。水やりなどの生育に必要な作業、展示空間、お買い上げ時の梱包なども工夫が入ります。
普段の仕事の中に 新たに気を配ることを組み込むのは、ギャラリーの方々にとって 覚悟がいることだと思います。ですから 最終的に展覧会というカタチになったときには、その心意気を とてもうれしく感じます。


ソラダキを間近に控え 大きな作品の搬入は終えましたが、小沼さんは変わることなく毎日制作に励み、手を休めることはありません。
加藤さんは 植え替えの真っ最中。展示のための植物を選ぶのはもう少し先です。
できることを精一杯して その日を待ちます。
日々の中で 2人のエネルギーが絶え間なく注がれた やきものと植物です。
会場にて ご覧いただけましたら 幸いです。

ソラダキ展示予定

詳細は こちら。


2015年4月26日  山田 ナオコ