オダマキ & タヌキラン

 

 

  アシスタントが綴る 6月  

そらだき2人展搬入日 それは私の留守番初日でもあります。

朝7:30 心配された台風の被害もなく、あうりんこ星の植物はみな無事でした。
けれど 名残の強風で 周りの林からコナラの花柄と共に毛虫が・・・!
棚を掃除しながら、ポケットに 侍の刀気取りで差したピンセットで払います。
目が慣れてくると、葉裏でピタリと動かないものも発見できたりしますが、うっかり見逃して 一枝まるまる食べられてしまったツタもありました。

天気はみるみる回復し、快晴。ぐんぐん植物が乾いていきます。ジョーロで様子を見ていましたが、ホースやりに切り換え。初日は 動線が定まらず、乾きを確認している間に庭や温室が水浸しになってしまいます。ホースもよじれ、棚の足に変に引っかかり あせります。全体を見るのに 1時間もかかってしまいました。

おぉ もうお昼になってしまった。簡単に食事を済ませ、もう一度全体の乾きを点検したら、自宅の水やりに向かいます。
本当に不思議なことですが、植え替え直後でも、直径2㎝もない豆鉢も、忙しくて戻りが遅くなってしまっても、私の小さな植物たちは 表土をまっ白にしながらも 水切れせずに私を待っていてくれます。もちろん 置き場や土の配合などにも工夫はしますが、何か 植物たちが、すごいパワーで私を支えてくれているように思えてなりません。
コチラも全体に みっちりホースやりをして、 充分に水を浸透させます。

再び あうりんこ星へ。3時を回ると、西日が力を振り絞るように 植物を乾かしていきます。意外な棚に光が集中し、午前中にたっぷり水やりした大きいカツラが カラカラに!私が見逃せば、もうあの世へ旅立つしかありません。
気持ちを切らさずに、指で乾きをよく感じて・・・。
水のやり過ぎで 根腐れ気味にしないようにすることも、大切な課題です。

日が落ちてきました。
明日も快晴の予報ですが、 植物の様子が少し捉えられたので、緊張が柔らいでいます。きっと一週間は、あっという間に 過ぎていくのでしょう。
元気な植物と共に 2人の無事のお帰りを待っていたいと思います。

もう少し ホースさばきに手間取らない明日だといいなぁ 。

展覧会初日に記す 2015年5月13日  山田 ナオコ


シノブと仲間たち