源平小菊 & ウツボグサ など

 

 

  アシスタントが綴る 7月  

 

 朝 あうりんこ星に向かう道からは、すっかりみどりに染まった那須岳が
正面に見えます。晴れている日の稜線は 青空にくっきりと映えて、そのまま
吸い込まれてしまいたくなるような気持ちよさ。
なんだか良いことがありそうな気もしてきます。

 神保町・谷中・軽井沢・益子と続いた展覧会も まもなく一段落します。
長距離の移動が多く 連続する在廊日もあり、めまぐるしい4・5・6月でしたが、
今のところ 大きな問題もなくて 本当によかったです。

 在廊日・搬入・搬出の合間に、小沼さんは作品を選び、価格を設定し、次の
展示に備えます。アトリエは 時に足の踏み場もない状態に。
びっくりするのは、わずかな合間に 制作もしていること。用足しにもくるくると
出掛け、なんだか早送りの画像を見ているようです。
 加藤さんも、迫る締め切りに備えて 原稿に取り組み、お礼状を書き、植物を
見て、家事もこなしています。家にいられる日が少ないので、加藤さんのリズムも
普段よりかなり速く感じます。確認したいことなどは 早めに伺っておかないと、
あとで じたばたすることになるので、私も 気をつけます。
当たり前のことですが、みんな ちがうテンポで生きているのだなぁ と思います。

古いヤマコウバシの盆栽が はじめて実を付けました。
枯れてしまったかと思われた小さなアカメガシワは、ようやく息を吹き返し、
赤い新芽をぽこぽこ出し始めています。
100年に一度しか咲かないとされる笹。
あうりんこ星では、なぜか2年連続で咲きました。
植物も それぞれのリズムで できることをしています。

 

 2017年6月23日 記す  山田 ナオコ

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