ガラスペンシルで描く









 

 

  アシスタントが綴る 7月  

 

お二人がお出かけの間に、庭がジャングルのようになってしまいました。
庭木の暴れっぷりも見事ですが、抜いても抜いても生えてくる 草の勢い。
現場が見られないのが不思議なくらい、抜いているそばから生えてきているのじゃ
ないかという気すらします。
草取りは好きですが、この時期の生長スピードにはついていけません。
「目立つものだけを取っていこう」と加藤さんにいつも言わせてしまいますが、
私は気になるものはすべて抜きたい。この小さな草もやがて大きくなるのだと
こじつけて、同じ場所からなかなか移動ができません・・・。

先日 あうりんこ星の家を作ってくださった大工さんと、お話しする機会を得ました。
木を伐採しても 草を抜いても また生えてくる。そんな土に恵まれた国は、世界には
もうあまりないそうです。砂漠化は 近隣の一見豊かと思える国々も例外ではないそう。驚きました。
日本の土というのは 当たり前すぎて気づかないだけで、無数の生命を育むことのできるとても豊かなものなのだということ。乾いた大地で生きる外国産の木と、水を湛えた日本の木を 日常の仕事で触れて感じるAさん。
ほぼ視界に入ることのみで世界ができている私の頭の中に、風が吹くようなお話でした。


 2018年6月24日  記す  山田 ナオコ

 

 

 

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