金ローバイが 咲きはじめる









 

 

  アシスタントが綴る 7月  

 


梅雨の只中です。
予告もなくザッと降り出す雨の合間に庭を見回ると、色を濃くした植物が ぐんぐん
大きくなっていくのを見ることができます。

那須街道から脇道をまっすぐ進み、設備会社の赤い看板を目印に細い道に入ると、
もうあうりんこ星です。けれど コナラの林が、電線をはるかに凌いで 周りを覆っているので、ちょっとわかりづらい。
それでも 大概の方は 外壁の前で止まり、周囲の様子を見て 「ここだろう 」という
感じで、駐車されているように見えます。
外壁には 小沼さんの焼き物でできたモザイクや、小さい鼻のオブジェが置いてあり、
皆さんをお出迎えします。それと、2本の変わったフォルムの庭木 大王松です。
あうりんこ星の雰囲気にとても合っていて、「ここだろう」に だいぶ役立っている
のじゃないか、勝手にそんな風に思っています。

北アメリカが原産地の、松類の中では世界一長い葉を持つ大王松。庭に植え 大きく
成長しましたが、元は盆栽でした。私が来た時にはまだ 小さい脚立で手入れができた
のに、もう上方は 大きい脚立で背伸びしても届きません。Ⅰ君が剪定を担当するように
なってからは、ますます上機嫌で大きくなっているように見えます。
枝をくねらせながら自在に伸びてゆく様に、クッキーモンスターや ポンキッキのムックを想像してしまうのは 私だけでしょうが、このユニークな印象は あまり他の植物には
ない気がします。
「 いらっしゃい 」と ダンスを踊っているようにも見えます。


 2019年 6月24日  記す  山田 ナオコ

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