野生化したシクラメンの原種









 

 

  アシスタントが綴る 4月  

 

なんだかいつもとちがう早春の温室の景色。
毎年一番に咲いて 温室を明るくしていたレンギョウの開花が 遅れています。
冬の寒さが厳しくなかったせいでしょうか。
ユキヤナギやトサミズキは満開。ボケも大きくつぼみをふくらませて、春のきたことを
知らせてくれています。

暖かさが続いてくると、突然の冷える日がこたえるので、ホッカイロはなかなか手放せません。室出しの準備のため 棚洗いをしていると汗ばんで、「明日はやめてみようか」と思ってみたり。でも やはり朝は冷えるので、背中や腰に小さいのを貼ってみたり。
まだまだお世話になりそうです。

先日ほとんどの鉢に置肥を施しました。
加藤さんと並んで仕事をするのは 久しぶりの気がしました。
草の鉢の中では、新芽が続々顔をだしていて、その柔らかい芽を傷つけないよう、肥料を置く場所に注意をはらいます。一つ一つの状態をみて、量が分からない時は 加藤さんに確認しながら、多すぎないように。夢中になっているうちに一日が終わっていきます。

今日は あさってからの個展のため、加藤さんと小沼さんは益子に搬入に向かいました。ノイエはとてもいい空間です。毎日こつこつと制作し、変化し続ける小沼さんの作品を ゆっくり楽しんでいただけたらと思っています。

新型ウイルスに席巻されている日常ではありますが、日々できることが幸い私にはあり、それをしていられる現在です。大事にしなくてはと思っています。

2020年3月18日  記す  山田 ナオコ

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