2011年2月         

  

       藤元さん作 鉄の盆栽台

 

 

    百日紅  モンドリアンみたいでしょ?

1月16日  雪 つもる。
細かな氷柱が 鍵盤のように 軒下に並んでいる。
青空を背景に シャッターを切る。
光り輝く氷柱が うまく撮れると いいのだけれど、
感動を描写するのは むずかしい。

雪路に影を落とす 周囲の木立ち
サルスベリの小さな庭木も 雪に覆われた地面の中で
枝模様が くっきりみえる。
あれも これも  写してみる。
写したものを夫に見せても ちっとも誉められない。

食卓から キラキラした氷柱や 白銀の牧草地を見ていたら
ゲーリー・バートンとチックコリアの
”クリスタルサイレンス”が聞きたくなった。
  突然 思い出したのだ。
20年ぶりに レコードをかけた。
針が古いのと 盤のキズのせいか ミシミシいっていた。
静かに 盤の上を針が 滑る。 
私も気配に耳を澄ますように聞いている。
CDでは こんな感じにならない。

   今日の気持ちに  とても 合っていた。
 
         2011年 1月16日 記す     加藤 文子

 


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