2013年4月         

ベロニカの蝶と一緒に

 


トサミズキ 小さなベルをつなげたような黄花

 


やっぱり気になるシルエット


 

 

机上のメモスタンドに 布製の蝶のクリップを留めている。
そのメモ書きに 蝶が止まっているように見える 
ささやかな景色が好きだ。
蝶のクリップは ドイツの友人が お誕生日に贈ってくれたものだ。
紙片に短いことばを走り書きしたのを クリップにはさんで
ずっと吊るしている。
   ー 花は 根に帰り 真味は土にとどまる ー
いつの間にか 大切なことばになった。
次号の同人誌に そのことばのことを書いたので 
蝶のクリップをスケッチして 原稿に添えようと思った。
外仕事の合い間に少しずつ描いて 一日かけて仕上げた。

その日の夕方 ポストをのぞいたら エアメールが届いていた。
それは 蝶の贈り主 ベロニカからだった。
本当に 久しぶり・・・。
どうしてるかナ そんなことを思って描いていたら
手紙がくるなんて・・・。
さらに 封筒の中から現れたのは 沢山の蝶が描かれた便箋だった。
蝶のイラスト 蝶のクリップ それから蝶の便箋を集合させて
写真をとった。 どう?

さっそくこのことを手紙に書いて 写真と一緒に送ることにした。
この楽しい偶然を ベロニカも喜んでくれれば 良いのだけれど
私の拙い英語で うまく伝えられたかどうか 自信がない。
 


2013年3月20日記す     加藤 文子

 

    

クロネコヤナギ

            

 

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