2013年11月         



アルピーノ搬入の朝。空が晴れてきた。  



お菓子屋さんとギャラリーが・・・
撮影:Ms.スージー

 


カリン

 


空にみとれる

 

先日 展覧会をさせて頂いた アルピーノは、フランス料理を母体に
こだわりの洋食と イタリアン、そうしてケーキやお花屋さんの店舗が
点在する 楽しい集落である。
各店舗をつなぐように 大小さまざまな植物が 大切に育てられている。
ベンチや 水の湧く石の泉もある。

オーナーが 長い時間をかけて スタッフを育て、空間をつくり上げてきた様子が ここかしこにうかがえる。
暖かさにあふれた集合体。
そう形容できるであろうか。

中央の駐車場わきの 大きなケヤキは 大黒柱のように
枝葉を四方に伸ばし、アルピーノを優しく見守り 包んでいる。
それは オーナーの化身のようにも思われ、みえる。

アルピーノに用事のない周辺の人々も ケヤキの小路を
通り抜けて行く。つい 通りたくなるのだろう。

ギャラリーは その中の一角。
カフェも併設されたケーキ屋さんの奥にある。
開店と同時に あちらこちらから お菓子や憩いを求めて 人々が訪れる。
ついでに ギャラリーをのぞいて下さる方も多い。
ギャラリーと 洋菓子の焼けるニオイが 甘く漂う空間も
ちょっと 不思議。

開発が進み 街の個性や 人間味というものが薄れて行くことに
淋しさを覚えるこのごろ アルピーノの営みは 貴重に思える。

 

2013年10月25日記す     加藤 文子

 

 



通路から 外をのぞむ

          

 

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