2017年9月         



ユリのオレンジ色



夏に植え替えた



百日紅 雨にも負けず 咲き続ける



リンドウの季節がはじまる



台風の情報が流れてから はっきりしない天気が続く。
警報が出ていたにもかかわらず 幸い被害もなく通過してくれた。
では・・・晴れた日が訪れるのかと思いきや 期待に反して
どんよりとした空と雨ばかり・・・。
あいだを縫うように チラ チラッとわずかに日が射したりする。
真夏のギラギラした太陽 せみしぐれといつ再会できるのか。
雨の合い間の水やりは 長雨で乾かなくなっているものもあるので
注意深く 確かめながら行う。
ひと鉢 ひと鉢 土の表面にふれて 具合を知る。

乾きを確認しているうちに 土の中で生息するコガネ虫の幼虫の
所在を発見することもある。
近年 コガネ虫の被害が多発している。
幼虫に根を食べ尽くされると 表土はフカフカになり 
指がスポッと 奥まで入る。 ヤラレタ・・・。
この感触に出合った時のやりきれなさは 言い表しようがない。
がっかりして 一瞬きがぬける。
見た目は何でもないのに 土の中は 破戒されている。
卵が生み付けられてから しばらくの間は 察知するのは難しい。
土に含まれる栄養や 根を食べつづけた幼虫が成長して
ようやく 土に異変が生じて 気づくことになる。

ゆっくりペースの水やりから 知りたくもないような事を知る。
多くは 20年 30年 あるものはもっと長く育ててきたもの達。
今年も 泣きたくなるような思いで 手の施しようのなくなった盆栽を
庭へ移植した。   空いた鉢の光景が淋しい。
台風の被害は免れたけれど 共に生きてきた盆栽達との別れや
長雨がもたらす懸念・・・  すっきりしない思いが滞る。

ポストの近くに植えた 父が遺してくれた百日紅が 事態を
払拭するように 濃いピンクの色を炸裂させて 盛んに咲いている。 



2017年 8月15日 記す     加藤 文子   





夏の宿題


 


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