2018年 8月         


どんなふうにしよう  隠居の間にて


ひかげ が うれしい


X月X日 暑い日に 耕木社を訪ねる



仲良しの松と



 

人々の集いが 平和なめぐりになることを願って 日々奮闘を続ける
Kさんの「隠居の間」で 夏のあいだ 植物をモチーフにしたスケッチを
展示して頂けることになった。
那須 芦野にある 20年空家だった所を 友人の協力を得て みずから
リフォームして 空間を設えた。
Kさんが入れて下さるコーヒーも 季節のくだものをあしらった
自家製のケーキも 優しい味がする。
ていねいにつくられたKさんのお菓子は 定評がある。

観光地として 知られる那須高原から やや離れた所にあるにも関わらず
あちこちから 人が訪れる。
障子やふすまに仕切られた和室は 心を静かにしてくれる。

楽しい展示を考えているのだが 額装の準備が整わず 仕上げを
すすめたくて ここのところ 早起きになった。
夫は個展会場が都内なので 期間中 泊まりがけで 出かけることが多い。
ひとりの朝は いつもと違うスケジュールが組める。
朝は はやく起きて 温室の窓を開け放し 庭をめぐり 草を刈り・・・
盆栽の手入れも少し。
朝食は ひと仕事終えたあと。

どんよりした雲は重たいけれど 涼しさがあって心地良い。
ジーン ジーン と虫が鳴き 時々吹く風に風鈴がこたえる。
コーヒーを飲みながら つかの間の ほんの少しの 気配を
聞きながら過ごすひと時。
手放しでいて いいような 気分にさせてくれるこの時間がうれしい。
暑さが訪れる前に 額装の続きをしよう。
ノガリヤスやワイルドオーツの先端から 花穂がのぞいている。 

 

2018年7月12日  記す     加藤 文子   





サボテンも元気


 



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