2019年3月         


ハルが 近づいている


デンドロビウム


温室の外で



塀を解体



 

コンクリートの外壁の上に取り付けた木の塀が とうとう壊れた。
20年程前に 囲ったものだ。
コンクリートと横板を 接続するのに這わせた角柱に 蟻が巣をつくり、
少しずつ 形を失っていった。
冬に入り 大風の吹く日がつづき、風に煽られているうちに
倒壊寸前に至った。
あらたに 塀を作ることになった今日、改めて庭を見渡してみる。
成程、引っ越した頃に植えた西洋カシワやユズリハの成長ぶりは
月日の経過を物語っている。
どちらも 盆栽として育てていたのを移植したのだ。
30㎝くらいの樹高から 見上げるくらい大きくなった。
家の中からも 表の道からも 良い景色になるよう 樹木や野草を
考えて 植えてきたつもりだが・・・。
私が この土地に馴染んだように 草木も あたり前のような様子で
それぞれ仲良く成長している。
「あの工法で20年保ったのだから 新しくしたらきっと同じくらい
大丈夫だネ。」と 夫は言う。
もう20年?  私達、80才を超えているではないですか。
過ぎ去った20年を考えると この先の20年も そう遠くのようには
思えない。

寒かったり 暖かったりする中 ボケや雪柳や黄梅の蕾が 
ふくらんできた。
そればかりか 白山木の 常緑の肉厚の葉が開いてきた と 思ったら
蕾の粒が沢山並んでいるのが みえた。

 


2019 2月 9日記す     加藤 文子   




夕方のこと


 


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