2019年5月         


レンギョウは満開


みんな元気


春のひざしの中で



光が集まる



 

朝 室内の用事をすませたあとの 外仕事をはじめる前のわずかの時間
和室で手紙を書いたり ノートを整理したりして 過ごす。
一日にむけてウォーミングアップ 調子を整えるひと時。
冬のあいだ 和室は 2・3℃で あらかじめ部屋を暖めてから
机に向かっていた。それでも手がかじかんで仕方ないので 指先のあいた
手袋をしていた。

今朝は10℃。前もって暖める必要のない季節が訪れた。
障子の外から チュンチュン小鳥のさえずりが聞こえてくる。
寒さに強いと思われる 五葉松や赤松などを 温室から外棚へ出してみる。
大きいのも 小さいのも 松のいろいろが勢揃い。
ひとところに集合した様子は 生命の謳歌をみるようだ。
陽気に促されて 沢山の植物達を外に出してあげたくなるのだが
寒のもどりもあるので 慎重におさえて・・・ おさえて・・・。

先日 新宿のギャラリーで 長年お世話になった Kさんが来訪。
ウィークエンド ギャラリー開設にあたり 細かなアドヴァイスを頂いた。
ここで 日常を送るものにとっては 気づけない事柄 
ちょっとした所への配慮の大切さも 教わった。

Kさんからは ラリーキルトのおはなしも伺った。
うすい布を何枚も重ねて刺し子した布。
インドやパキスタン バングラデシュなどで培われてきた 
布を生かしきる 知恵の針仕事。
さっそく 父の残した沢山のハンカチーフから 数枚選んで
針をすすめている。 
家事の合い間 就寝前・・・いつでもはじめて いつでもやめられる。
Kさんのようにはいかないけれど これなら私も続けられそう。
今日は7列刺した。
仕上がるのは ずっと先になりそうだ。
岩立 広子さん編集の写真集「インド 砂漠の民と美」を 思い出して
ひらいてみたら 美しいラリーキルトのページを見つけた。
艶やかな衣をまとった大地と共に生きる人々の姿もまぶしい。 


2019 4月 6日 記す     加藤 文子   




思わず とった




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