2020年6月         


誰かにあえる


ギャラリーから 外をみる



ツキヌキニンドウ



ワインカップの花園




 

五月の連休の頃から 風と共に周囲の木立から コナラの花がらが大量に舞い降りる。
風が吹くたび庭は 花がらのベールに覆われる。
それだけならまだしも 花がらにまとわり付いた 毛虫も落下するので
棚上の盆栽も 被害を被ることになる。
ようやく出揃った新芽が たちまち毛虫に喰われている。
新芽を食べ尽くされると 枯れてしまうこともある。
新芽の美しい様子に心はうばわれがちだが 油断していると大変な事態になってしまう。

初夏の気候の中で みどりは充実する。
エネルギー全開のこのシーズンは 水もよく乾く。
水切れさせぬよう タイミングを計りながら 水やりを行う。
水やりは ひとつひとつの盆栽の今日を知る上でも 大切な時間。
植物の美しさに出合うだけでなく 剪定や植え替えの有無・・・
虫の発見・・・ 等 必要な情報を感知する機会になる。

庭の清掃・・ 水やり・・ 植え替え 庭木の手入れ 草取り 虫対応
・・など 庭を動いていると あれも これも と 仕事に出合う。
日に焼けて 顔も黒くなってきた。
乞われるままに 動いてみよう ついて行こう
うす暗くなっても 水を待っている盆栽が どこかにいるような気がして
ジョーロを持って ウロウロしている。
30年以上育ててきた 大きなヤシャゼンマイを ギャラリーの正面に
設えた。 麗しき姿 満足の様子なり。

2020年 5月13日 記す   加藤 文子

   




ヤシャゼンマイの麗しいみどりが・・・


 


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