2019年6月         


球体の中のけしき

gallery Tripletにて  

ツルニチニチソウ  鉄の台に飾る


白が踊る



お教室



 

ゴールデンウィークが近づく頃から 母の日の広告が
目につくようになる。
毎年 ささやかなプレゼントを考えてきたが 母のいなくなった今では
遠いことのように思える。

小学校に入学した年のことであったと思うが 従兄弟の初っちゃんが
買ったばかりのバイクに私を乗せて おおみや駅近く すずらん通りの
喫茶店へ連れて行ってくれた。
喫茶店という所へ行くのは はじめて・・・。
ドアを開けた瞬間 コーヒーの香りが つん ときたのを覚えている。
照明は暗めで オレンジ色の電球が 壁面を照らしていた。
初ちゃんはコーヒー 私はホットミルクではなかったか。
すべてが珍しく あたりが気になって仕方なかったから 
初ちゃんと 何を話したのか 思い出せない。
大人っぽいふんいき とても 刺激的だった。
帰りがけ「今日は 母の日だったネ。おばちゃんに何か買って帰ろう」
と初ちゃんが言い出した。
喫茶店のすぐ近くに 用品店 日勝堂が ある。
初ちゃんは 迷わず ハンカチ売場を めざす。
好きなのを 2枚 私に選ばせてくれた。
ピンクや薄紫の花柄だったと思う。
包装紙には リボンがかかっていた。

当時 同じ敷地に住んでいたのだが 私を家の方まで送ってくれて
出迎えた母に 「母の日のプレゼント。文ちゃんと2人から・・」
そう言って手渡した。

喫茶店やら プレゼントの買い物 思いがけないうれしい日になった。
「エエッ? いいのォ・・ 本当に 私に・・・?」と 受け取った時の
母の表情も忘れられない。
母の日というと この時のことが思い出される。

そんな あたたかな思い出になるようなことを 
私は誰かにしているだろうか。


2019 5月 7日 記す     加藤 文子   




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