2023年6         

純白がみている

くつろぎの時間

やさしい黄色 マツバタイゲキ

真っ向から ツキヌキニンドウ


みどりのどかな景色をぬけて 都内へ向かう。
東北道を囲む 新緑のとりどりにみとれている。
それぞれが発色する 微妙な色感 この上ない。
フジの花房のむらさきが 山の木立から滝のように下がる。
大木に蔦を絡み付かせながら生息するフジの所在が 明らかになる 
貴重なひと時だ。
そんな気分に浸る中 目に付くのは景観を無視するかのように
設置された ソーラーパネルの数々。
そのエリアは 増えつづけている。
長い時を経て育まれてきた自然の成り立ちを こんなカタチで
壊して良いものだろうか。
花見に・・・行楽に・・・と 人々は観光に向かう。
たくさんの恩恵を無償で受けながら 片や難なく木を伐採して
淋しくなるようなものをつくってしまう現状を
世の中では どう 捉えられているのだろう。
これは ソーラーパネルに限ったことではない。
このバランスが 理解できない。
無謀ともいえるような自然破壊は 異常気象をもたらし
深刻な自然災害をひき起こしている。
「環境に配慮した」とか「自然にやさしい」とか
公に発せられるメッセージとは裏腹に進んで行く
今日に 心が痛む。
ひとつの行為が どんな未来に繋がって行くのか
ひとりひとりの謙虚な感性が 問われているのだと思う。

ゴールデンウィーク終盤になって 嵐のような大雨に見舞われた。
ツキヌキニンドウの ラッパ状の目を射るような サーモンピンクの花が
棚上に散っている。
庭は周辺の木立から落下した小枝や新葉や花柄が 散乱している。
まずは この荒れた庭を片付けよう。
盆栽が よく見えるように 棚もキレイにして
気持ちも 整えて・・・。

2023年5月9日 記す 加藤 文子

  



トチの木と・・・

 

 



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