2023年11         

このひととき


黄金色のカタヒバとゲンノショーコのピンク


チリメンカズラのモザイクの赤


噴水のような大王松の葉が・・・


10月に入っても 暑さが続いていたので 夏の気分が抜けぬままに
過ごしていた。
雨が北風を連れてきたのか いきなり寒さがやってきた。
夏をさらっていくように 連日北風が吹く。
頭はなかなか切り替わらず 寒いのに半袖に長袖のTシャツを二枚
重ねたりして 衣類も整わない。
冬のあいだ 床の通気口を 発泡スチロールで塞ぐのだった。
カポックやへデラなどの 観葉植物は 寒さが訪れたら いつでも室内に
取り込めるようにしておく。
そのために 玄関通路の棚を 片付けて 空けておかなければいけない。
いつもの年だと準備できていることが 暑さボケでぬけている。
キンモクセイの甘い香りが どこからともなく届くのがうれしい。
けれど 北風は容赦なく吹きあれて 冬を送りこもうとしている。
庭のあちこちで ピンクやうす紫を放っていた秋カイドウや
ユーパトリウムの花は 数日を境に末枯れをみせはじめている。
ツルニチニチソウと共生するホトトギスがキレイに咲いたので
Weekend gallery で展示するのを楽しみにしていたのに
あっけなく散ってしまった。
コバノズイナの紅葉も一段とすすみ いろいろな野草と共生する
リンドウは 蕾を抱えて 出番がきたゾォと言わんばかりに
すっくと立ち上がっている。
モスグリーンのシダは 黄金色に変わり 中から雫のような
ゲンノショーコの濃いピンクの蕾が あふれ出ている。
なんて美しいのだろう。
終わって行くものと 艶やかな色彩でしばし潤してくれるものが
交差する。
めまぐるしく変化する庭のけしき まるで早送りの映像を
みているようだ。
今しか見られない晩秋の庭。
ゆっくりみていたいのだが 今年はテンポが速すぎてもったいない。


2023年10月9日 記す 加藤 文子

  



実が踊る

 

 



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