暑いから咲く









 

 

  アシスタントが綴る 8月  

 

毎朝通る 背のたかい赤松林の中の街道。
木もれ日のなかを走ると、風がとても涼しくて気分がよくなります。
道沿いに 3㎞にわたって咲くあじさいは、色とりどりに見頃を迎えましたが、今日は
熱気で葉も花もおじぎをするようにうなだれていました。
いつもなら8月上旬の 暑い盛りに見られる光景を目にして、このところの気温の高さにくじけそうになります。

7月は冷える日が多かった那須も、30℃を越える日が続いています。
夕立もこないので、大地はずっと熱をもったまま。夜もあまり下がりません。
温室内は昼前に40℃を越えました。少し作業をしただけで 汗びっしょりですが、暑いのは植物も一緒。ぼーっとしてしまう意識を払いながら、乾きを見て、水やりをします。
アリ等の虫たちは、全く変わらず元気。そのやる気をわけてほしいよと思いながら、
棚上のフンなどを手がかりに 虫の発見に努めます。結構 必死です。
それでも 水切れをさせてしまうものがあります・・・。

豪雨被害で大変な思いをされている方々を思うと、日常があるというだけで幸せです。
右往左往しながら一日を生きている自分の今を、もっと大切にしないといけないなと
感じます。
多分 あと一ヶ月ちょっと。この夏を、植物と なんとか乗り切りたいと思います。


 2018年7月24日  記す  山田 ナオコ

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