オダマキ うしろから


 

 

  アシスタントが綴る 6月  

 

道沿いの 田んぼの水面に、那須岳がくっきり映っています。
青空に大きな鯉のぼりが泳いで、気持ちのよい季節になりました。
いつも思いますが、空を魚が泳ぐなんて素敵なことを思いついたのは
誰なのでしょうか。
あうりんこ星では、植え替えラッシュも一段落し、外棚は 植物で埋め尽くされました。
日毎にボリュームを増しながら、美しい姿を見せてくれています。

盆栽が元気なら、もちろん庭木も元気いっぱいです。
彼岸どきにぐっと冷えて 芽出しが遅れたのが噓のような、急速な生長ぶり。
庭の どこを見ても、手を入れなくてはならない所だらけのこの時期は、優先順位を
決めていてもすぐに仕事は膨らんで、時間切れになっていきます。
大きな庭木の徒長を剪定しよう。その前に、下草のボリュームを落として。
ん?アブラムシがついてるな。処理していると、今度はその下の雑草が
気になりだし・・・といった具合。
そうして今年も、アリとの攻防戦が始まりました。なんとか棚下で食い止めようと、
パトロール回数を増やしていますが、押され気味の人間・・・。
時間は 瞬く間に過ぎてゆきます。

手入れの合間に、加藤さんがパチパチと 庭木にハサミを入れています。
最小限で、最大限の効果。

となりの空き地では、タケノコが毎日出てきています。
放っておくと 地下茎がこちらまでやってきてしまうので、小沼さんが見つけては
掘り起こてくれています。
もぐらたたきのように、めげずに あちこちに顔を出すタケノコ。
あぁ 今日も生えてる。侵食されると大変なのですが、その生命力のすごさに笑って
しまいます。
私もあやかりたい。

2022年 5月12日 記す  山田ナオコ

 

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