庭の片すみで見つけた フデリンドウ


 

 

  アシスタントが綴る 6月  

 

あうりんこ星の庭の突端に立つ、西洋カシワ。
青空に大きな葉を優雅に広げて 風に揺れています。
高さは 4m弱くらいでしょうか、幹回りも30㎝と、かつて盆栽鉢に入っていたとは
思えないほど 大きく成長しています。
剪定してくれていた I 君が卒業となり、数年ぶりに 自分で手入れをすることになりま
した。今ある脚立では 上方に全く届かない私のために、小沼さんが大きな脚立の購入を提案してくださいましたが、 I 君が木に登って剪定するのを見ていたので、とりあえず
真似をしてみる事にしました。
自分がどのくらいできるのか、少しワクワクしてもいます。
しっかりした枝に足をかけ、両腕で体を持ち上げながら登ってみると、おぉ 案外するりといけます。切りたい枝の方へ体の向きを合わせ、樹上から顔を出すと、いつもとは
違う新鮮なあうりんこ星の風景。少し高いだけなのに、那須岳もよく見えるような気が
します。
強い枝・直立する枝を切り、下に降りて全体を見ることを繰り返して、切りすぎを防ぎ
ます。久々で 時間はかかりましたが、とても面白い作業でした。

いつもとは違う筋肉を使っているせいか、自然と体に意識が向かいます。
幹に足をかける時の股関節の可動域や 体を持ち上げる腕の力、枝の上で踏ん張る
土踏まず。よく動いてくれています。
日々確実に年を重ねて 衰えていくだろうけれど、今は思う通りに働いてくれます。
「からだは借りているもの。大事にしなくては」 加藤さんは よくそう言います。
若い頃は 何も考えず、無茶ばかりしてきました。
それでも 51年、私を支えてくれています。
大事に使っていかなければと思います。

2023年 5月24日 記す  山田ナオコ

 

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