コムラサキの古木


 

 

  アシスタントが綴る 4月  

 

例年より温かな冬でしたが、この頃の極端な寒暖差で 室だしができません。
玄関わきに6つほど出した土鉢の草たちが、ひどく寒そうに映ります。
植物を温室から出すタイミングが遅れている分、温かくなれば すかさずソレッ!と
大移動になります。合わせて 置き肥を施したり、棚を整えるなど 外仕事が一気に
重なり、忙しくなるでしょう。

その前に、4月から6月にかけて続く展覧会と Weekend galleryの準備を、できるだけ
していこうと動いています。
展示予定のイラストの見せ方を考えたり、完成したものには タグをつけます。
外部のギャラリーは 場所によって価格表示が異なっているので、確認をしながら
プライスカードを作ります。
そうだ、weekend gallery用のプライスカードも一緒に印刷すれば一石二鳥と 作成し、
ギャラリーに持って行くと、なんともう置いてある。・・・すでに 自分で 作って
いたのです。でも、全く記憶がありません。
こんな失敗を かなりの頻度でやらかしています。

そんなことから、5月と6月の展覧会は 用意するものが類似するので、混乱しないよう 箱に大きくマジックで記しながら備品や本、カレンダーなどを収めていきます。
加藤さんと二人、その場では確認しあいながら進めているのですが、後日 あれは
どうだった?これは入っていたんだっけ? ・・・ともにキレイに記憶がなくなって
います。かすかに覚えている会話を頼りに 思い出すこともありますが、たいがいは もう一度 箱の中を確認に走ることに・・・。
注意書き、メモは必須であるとつくづく思うこの頃です。

「一歩進んで二歩下がる」 マーチが聞こえてきそうな 日々ですが、もう仕方がないと
開きなおっています。その分の時間が必要なことを、いつも心に刻んで仕事をせねばと
思っています。

ダメもとで外庭に移植した原種のベゴニアは、今年ようやく一枚の葉を落ち葉の
間から見せてくれました。花を咲かせてくれる日を楽しみにしています。

 

2024年3月12日 記す   山田 ナオコ

 

 

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