2010年6月         

 岩カラクサ・オトギリソウ・イタドリ
           小さな鉢に あふれそうに集う

 

 

 

      室内から見える 初夏のシーン

 

 

 

 ウマノスズクサ 
          ハート形の浅黄色の葉が可愛い

 

「教室はやっていないのですか」と、時々聞かれる。
「やってないんです。」と答えて 終わってしまう。
理由は大勢収容できるスペースが我が家にないこと と
人前で話したり 教えるという事が 苦手に思えるからだ。
ずっと こんな理由で やらずにきた。

最近ある方から また教室のことを聞かれた。
その時も 同じ返答をした。
だが、今回は 勝手がちがう。
なぜか 頭の中で「教室」という単語が旋回したまま 離れない。
できるカタチはないものか・・・。はじめてそんな事を考えた。
30年くらい前であっただろうか。
        ・・・大変な時間がたっている・・・
もしも教室を開くのなら 「草と木の教室」としよう と
思ったことがあった。
やるのなら・・・が、ずっと宙に浮いていたという訳だ。
時々卒業したお弟子さんが わからないといって
2・3鉢持参してくる。
狭い仕事場で ひと鉢ずつ作業台に載せて
どうしたら良いか 一緒に考える。
考えるのは 楽しい。
そうかっ! こんな風で良いのなら できるかも知れない。
水やりのことや 置き場のことも
いろいろ元気に育ってくれるために 伝えたいこともある。
ひとりかふたりなら 大丈夫かも知れない。
さっそく 教室のイメージを書き出してみた。

 奏デル盆栽 「草と木の教室」 ─ 植物を敬愛する皆様へ ─

ちょっとメッセージも入れて、ささやかなチラシができた。
できあがったチラシを見ていると なんだか楽しみになってきた。
こんな気持ちになるなんて 思いもよらないことだ。

    近々予定の展覧会場で お知らせすることにした。
                      

 

          2010年 5月16日 記す   加藤 文子

  

あうりんこスケッチ2011にもどる