2011年9月         

 

   ウスノキ  夏には紅葉します

 

 

書帯草&リンドウ他
   来年の夏 -ギャラリー五恵夢-でお待ち致します


 

 

     ミソハギ&カワラナデシコ

激しい雷雨がおさまり 辺りに静寂がもどる。
涼しい風が流れ セミが再び 鳴き出した。
風鈴の短冊が 風に絡まれて カラコロ言っている。
誘われるように 庭に出る。
青く澄んだ上方の空で 強い光が 雲を縁どる。
オレンジ色のラインが まぶしい。
そんな 劇的な空を見てたら
It's a Beautiful Day のレコードジャケットの絵を思い出した。
少女が首の後ろで手を組んで 岸壁から空を見上げている
ジャケットだ。
波立つドレスが 風をイメージさせる。
少女は何を思っているのだろう。
そこに描かれた空が 舞台装置のような感じで 
本当のようで 本当ではないような所が 今日の空と 似ている
と思った。
夕食後 書棚から絵の作者である MAXFIELD PARRISHの
画集を久々取り出してみた。
確か 同じ絵が収められていた記憶がある。
30年くらい前に 洋書屋で見つけたものだ。
その絵は「エクスタシー」と 記されていた。
タイトルが明記されていた事を はじめて知った。
長いこと あのシーンは It's a Beautiful Day として
覚えてきたのだった。
「何と美しい日なのだろう!」 も 「エクスタシー」も 
どちらも情景を象徴した ステキなタイトルだと思う。

           2011年 8月16日  記す  加藤 文子

 

         

       ギャラリー五恵夢(ごえむ)那須館でのひとコマ

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