2013年3月         

トサミズキ


影のメッセージ


赤松と黒松 実生寄せ植え   撮影の準備


冬色のボックスウッド

 

 

 

 

黒磯のSHOZO CAFE で 育てて頂いている モリゾウに逢いに行った。
モリゾウ というのは、黒陶の鉢中で苔と野草が 20年近く共生する
生命体につけられた名前である。

10年程前から CAFE の階段の踊り場が 居場所になった。
採光はあるものの 屋内にずっと居るのに健康が保たれているのは
珍しいことだ。
木造の古い建物なので あちこちのすき間から空気が通うことも
救いになっているのだろう。
それから CAFE のスタッフの方々やお客様の行き交う 踊り場という
空間も 何か 都合が良いのかもしれない。

どうしてモリゾウを訪ねたのか
理由は 苔の一部がパサパサ乾いて 心配していることを 
オーナーの方から伺ったからである。

言われてみれば しばらくCAFE に出掛けていない。
いずれにしても 逢いに行かなくてはいけないと思った。

階段を上がった左手 いつもの場所に その姿はあった。

久々のモリゾウに触れた瞬間 なぜだろう 熱いものがこみ上げてきて
泣きたくなってしまったのだ。
そんな自分に 驚く自分もいた。

ひとり そこに居ることを思ったからか いやいや そうではない。
指先から 私をめがけて流れ込んで来た ー生きているー
という感覚が うれしさや 諸々の気持ちを誘ったのだと思う。

健康状態は 相変わらず 良好にみえた。
冬は特に空気が乾燥するので こまめにスプレーして 
水分を補うよう お願いをしてきた。

もう少し たくさん逢いに行こう。
 


2013年2月19日記す     加藤 文子

 

    

玄関周辺

            

 

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