2013年9月         


庭のかたすみで 



クジャクシダ

 


夕方の温室をのぞむ

 


水やり途中で

 

20代の頃から使っていた 銅製のおろし金
そろそろ引退の時期を迎えている。
購入のきっかけは 関西在住のニンニク療法の先生に
治療をして頂いたことだった。
治療の一環で、毎朝耳かき程度の少量のニンニクを すりおろして
オブラートに包んで 服用することになった。
おろし金は 仕上げの良い銅製のものが適しているといわれ、奮発した。
使ってみると、目の確かさに加え、銅の重さも手元が安定して
具合がよかった。

それから30年近く ニンニクのすりおろしはもちろん、
毎日の調理でも 重宝した。
ニンニクやショーガは 細かい目の方で、大根おろしは 反対の面、
つまり粗い目を使う。
当初、鋭かった目の部分は いつの間にか蝋のようにとけて、
今では 丸い細かな突起がわずかに認められる程にまで 摩滅している。

硬く尖った目が頑丈すぎて 扱うのが少しこわいと感じた
初めの頃の思いは いつから消えたのだろう。
ピカピカの目が立ち並ぶ 新しいおろし金を前に、そんなことを思った。

2013年8月19日記す     加藤 文子

 

 

 

 


今日が終わる

          

 

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