2014年6月         


オハヨウ


中庭のアヤメ


セッコクの甘い香りが漂う


カツラ 透けるようなミドリ


 

今日も 冷たい空気を伴いながら 山から風が降りてくる。
時々 ゴオーッと 強く吹く。
強い風が吹くたびに 周囲の木立から 小枝や若葉が落下する。
掃きそうじを終えたばかりの庭が またたく間に 散らかっている。
棚上の盆栽にも 例外なく散乱する。
おまけに 毛虫やシャクトリ虫など いろいろワイルドな隣人達も
一緒についてくる。
その量が半端ではない。
天敵のシャワーといったところだろうか。
奏でる盆栽の 柔らかな新芽や花々が 一瞬のうちに喰われてしまったり、喰い尽くされて枝がれを起こし、命を落とすこともある。
しかも年々 虫や菌が強力になって 沢山の盆栽が
深刻なダメージを受けている。
すがすがしい緑あふれる季節 木立の風景も美しい中で
虫や菌に冒される危険も 同居しているという訳である。
自然は厳しく・・・決して容赦してはくれない。

こんな事態が続き・・どうすれば良いのか と 考えても
答えは見つからない。
手の尽くしようのない 抗しきれない相手なのだ。
拡大する勢力に困りすぎて ほとほと疲れて・・・この辺で
もう困るのは やめにしようと思った。

無理なことは無理 そのうち無理ではないものも きっとみえてくるハズ。そんなふうに思えたら 気持ちが軽くなって 
楽しみな気分が湧いてきた。

どうであれ 毎日庭に出て 盆栽しよう。 

2014年5月20日 記す     加藤 文子

 

 

 



松のシルエットが気になった

          

 

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