2015年6月         

やなか 空薫にて




紅ウツギの花




ツキヌキニンドウ





このごろの庭



5月の展覧会を目前に カゼをひいた。
搬入まで4日 最後の準備段階に入った時のこと。
悪寒や微熱に悩まされながらも 横になれず
周囲の夏の装いをよそに 冬支度のまま 仕事を続けた。
体調の覚束ない中で 出品する植物をリストアップ。
あらためて植物をみると この一ヶ月の変化はすさまじい。
ひっそりしていた庭は 緑の楽園になっている。
土と苔のかたまり 球体のかたまりが、花穂をつけたタヌキラン
ミスノウチや弟切草の小さな島に変身している。
ミドリが噴水のようにあふれ出して 構図を変えて大きくなって行く。
初夏の風を受けて 気持ちよさそうに揺れる植物たちを
“空薫 ”で ぜひ見てみたいと思う。

私のカゼの成り行きと 台風の接近が 気がかりであったが、
搬入当日の朝を迎える頃には 台風は遠のいていた。
途中 渋滞もなく 3時間あまりののち 谷中に到着した。
Kさんの お力添えを頂いて 展示もキレイにおさまった。
陶や植物を見下ろしたり 座してじっくり眺めたり
アチラ コチラから見ることができる畳の空間は
予想以上にオモシロイ。
体調も回復し すべてが滞りなく進み、沢山の方々のご来場
沢山の不思議にも出合って 恵まれた5日間になった。


2015年 5月 23日 記す     加藤 文子

 


 




光のマジック

 

 




おまけ
 

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