冬が近づく頃 門扉の脇で ピンクの小さな花を咲かせて迎えてくれた
サザンカが立ち枯れた。
昨年の春の大雪で かなりのダメージをうけ 調子を崩してしまった
ところに、シンクイ虫が侵入して いよいよ終わりになった。
無惨にも 根元から木屑が沢山噴出している。
大宮に住んでいた頃は 盆栽として鉢中で育てていた。
那須に移住して間もない頃 常緑の庭木が入口に欲しかったこともあり
木姿の良いサザンカを移植した。
那須の地で 最後の時間を共に過ごした父は どうしたわけか
サザンカをサカキと間違えて 神棚に供えていた。
地に降ろして 新しい環境にも少し慣れて 伸ばしはじめた枝が
時々剪定されているのは 父が神棚用に行っていたことだと気づくまでに
しばらく時間がかかった。
幼少から盆栽と親しんできた父が サザンカとサカキを間違えていたのも
不思議な気がする。
そんなことを 枯れたサザンカを前に 思い出した。
枯れた姿を見ているのも忍びないので そろそろ常緑の若木の候補を
考えようと思う。
今度は なるべく 天候や虫達に負けないことを願っている。
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アジサイとつゆ |
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