2015年10月         



ニラの花




朝の光




夕方の光


 



沢山 実をつけた


朝 温室の窓を開けに出る。
外側から 周囲をぐるりまわって それぞれを開けていく。
開けた瞬間 温室の中を 朝日が通りぬける。
棚上の植物たちが 光に導かれるように 輝きを放つ。
今・・・ 今だ。
うまく撮れるかわからないけれど カメラを持ち出して 
シャッターを切る。
いつも 行き当りばったり。 心ひかれるシーンに出合うと 
つい 撮りたくなるのだ。
その多くは 朝か夕方。意図してそうしている訳ではないのだが、
同じような時間帯になっている。
レンズの向こうにひろがる光景をのぞいていると 
あらたな気分がわいてくる。
新鮮な空気が体にそそぎ込まれて もっと仕事がしたくなる。

夫は図書館から よく本を借りてくる。
不思議な世界をとらえた本が 多い。
作陶の合間をぬって 未知なる世界を探索する。
そうして 再び仕事に戻る。

私のカメラも 夫の読書も 新鮮な気持ちで仕事を続けさせてくれる
タブレットのようなものかも知れない。

  正確に言うならば 私のカメラ では ない。
  Yさんから拝借して 使わせて頂いているカメラである。


2015年 9月 15日 記す     加藤 文子

 


 




アカバナ や いろいろ

 

 

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