カレンダーも 残り一枚になろうとしている。
クリスマス やら お正月 が すぐそこまできているなんて
信じられない。
いつもは 初秋から晩秋にかけて 冷たい風が吹き荒れて、
冬の到来にせきたてられるように 植物たちの冬支度を行う
のだが・・・
今年はどうも 勝手がちがう。
木の葉をひきちぎるような厳しい風が吹く訳でもなく
どこか 生暖かくて・・・まるで 季節が宙に浮かんだまま
静止しているような 妙な感じのことになっている。
周囲の木立も落葉しないまま 黄葉しきれないかっ色の葉で
枝々はおおわれている。
大量の落ち葉を掃く作業も しばらくお預けだ。
今年の秋は 展覧会もなかったので 冬の取り込みは ゆっくり
すすめようと思っていた。
その上 この陽気が続き・・・存分に ゆるやかな日程を
組むことができた。
温室の植物の配置も 慎重に行えた。
野草の末枯れた部分を なるべく多く残すなど 今までの方法を
少し改めることもできた。
落ちついて 冬の準備ができて よかったと思う。
けれど この気候は やはり オカシイ。
寒いのは苦手な私には 都合が良くても・・・
釈然としないのである。
|
風知草の王様 |
|