2016年 2月         

玄関にて

冬の温室

冬のいろ


リメイクのリメイク



 

1月15日 外は一面 粉砂糖をまぶしたように 雪がかかっている。
地面は凍り 踏みかためていない柔らかな所は 霜柱が立っている。
外水道も 使えない。
この冬 はじめての雪であり 厳寒の光景だ。
暮から 暖かな日が続いたので 深刻な寒さに見舞われたような
気もしたのだが 考えてみれば これがとっくに迎えているはずの
いつもの那須の冬なのだ。

毎朝 目にするのは 霜におおわれた車や 盆栽を温室にとり込んで
空になった 棚のまっ白な面。
それから ユズリハやアオキの 常緑の葉が寒さをしのいでか
気を付けの姿勢で硬直している姿だ。
まるで 窓から冷凍庫の中をのぞいているよう。
これが おなじみの朝の庭である。

洗たくものも凍ってしまうので 外気がゆるんでから デッキに干す。
温室の窓も ガラスの霜がとけはじめてから開ける。
水やりは お昼前後。 なるべく暖かな時間帯に行う。

遅ればせながら 真冬の生活が ようやくはじまったという訳である。
そんな中 しわしわになった去年の葉をつけた朝霧草の茎の元では
ペパーミントグリーンの新芽の粒が 立ち始めている。

寒さの底がつづいた先には 春がある。


2016年 1月15日記す      加藤 文子

 






くっきり月が・・・


 

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