2016年8月         


クチナシ 香る



夏の作業



記念撮影 okebaにて

 

ようやく 夏らしくなった。
一日中 半そででいられる。
沢山汗をかいて 首から手ぬぐいを 下げている。
麦わら帽子 蚊取り線香 風鈴に うちわ・・・
食卓には キュウリ モロヘイヤ グリーンセロリ 等 夏野菜も登場した。
ひんやりした日々が続いたので 暑さに慣れない植物の中には
葉焼けを起こしそうなものもある。
ビクノニアや朴の木は 葉の表面が うっすらオレンジ色に変色している。
赤花沢ギキョウや コヒマラヤ雪ノ下などは 葉や茎が くったりしている。
日ざしが辛そうなので 心配なものは 日陰へ移す。

昼食の支度をしていたら 危うく ヒトツバオモダカや小さなヤシャ
ゼンマイの根洗いを 水切れさせそうになった。
水やりのタイミングが まだ合わない。
水切れは 命取りだ。
夏の景色・・・ カメラにおさめたい瞬間もあるのだけれど
何よりも水やり最優先・・・ 改めて自分に言い聞かせる。

あれや これや 汗ふきながらの一日。夕方には足もとも覚束なくなって
動けなくなるような今日ではあるけれど 気持ちはうれしい。
日ぐらしを聞きながら 日の名残の下 かすかに映し出される
夏の植物達がいとおしくて 暗くなるまで食卓から外を見ている。 


2016年 7月 11日記す      加藤 文子


 




遅い午後のこと


 



あうりんこスケッチ2011にもどる