大きなグレーの雲のかたまりを左右に分断する虹。
連なる山々に横たわるようにかかる虹・・・ 虹らしい普通のも・・
新潟の展覧会場に向かう途中に 3度も見た。
締め切りの近づく中・・・イラストをどう描こうか 迷っていたのだが
背景を虹色にすることにした。
外側から中心に向けて うすいピンク 黄色 ブルー うすむらさきを
基調に色を絡ませながら 配色した。
虹色のグラデーションを下地にして 四方に葉をひろげるキンシナンテンを大きく描いた。
絵が描けると 文章も書けた。
虹のおかげで 原稿もはかどった。
展覧会のあいだ 那須と新潟 トンネルを沢山抜けて通った。
アーチに沿って 大きな白鳥が描いてあるトンネルもある。
それは 那須からここまで走ると ずいぶん来たナ と 思う所にある。
トンネルの中を通過する時のゴーゴーヒューヒュー すさまじい風が
吹き出すような音を聞いていると 飛行機に乗った時のことを思い出す。
夜の走行は 暗くて 異界に迷い込んでしまったような気分になる。
私はどこにいるのか これは現実なのだろうか と・・・。
以前は何でもなかったのに 今回はどうしてそんな風に感じたのか
わからない。
車の中で 鈴木慶一のソロアルバムをかけたら
「最強の敵は 自分の中にいる。最高の神も 自分の中にいる・・はず・・」
って 歌っていた。
リピートさせて くり返し聞いた。
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秋のシンフォニー
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