2020年3月         

人を迎える


黒ネコヤナギの花穂



冬咲きエリカ



手しごと Ⅱ


夕方5時になっても くっきりあたりを見渡せる。
日はのびて 1日が明るくなって・・・景色をみているとハルwp
想いたくなるのだが 寒さはいっそう厳しい。
朝の庭は 霜が降りて 一面粉砂糖をまぶされたように白い。
寒さがゆるむまでのあいだ いただいたCDをかけて 昼食の準備。
今日は ハクサイのみそしるにしよう。
新聞紙にくるんで軒下に立てかけておいたT さんのハクサイを
開けてみたら 外側の葉は 凍って透き通っている。
外はマイナス8℃。野菜も凍るわけだ。
まな板で野菜を刻む音と ショパンの調べと 私の呼吸が聞こえる。
ピアノを弾く Nさんは 苦悩はあるのだろうか 怒りはないのだろうか
鍵盤に指をはしらせるNさんを思い浮かべながら 平和に満ちた
キラキラした音色を聞きながら そんなことを思ったりして・・・。

思いがけず音楽が届けられて 暖かな部屋でショパンを聞けること。
調理をしていてもいいということも・・・。みんな幸せに思える。
いろいろが響いてきて 日常にいる この なんでもない今が
すばらしいと 思うのだった。

極寒のなか マツバタイゲキや朝霧草は 新芽のきざしが・・・
黒ネコヤナギは クリムゾンレイキの光沢のある殻の中から
同色の花穂をのぞかせている。
冬咲エリカも まばらにピンクの花が咲き出した。
レイアウトも決まり 試し刷りも済んで 2021年度の
あうりんこカレンダーの製作作業も始まった。

2020年 2月7日 記す     加藤 文子

  



手しごと Ⅰ

 



あうりんこスケッチ2011にもどる