2020年9月         

コオニユリとミシマサイコと・・・


ミソハギも・・・



水がめの横で



鉢を変えて 落ちついてきた


気か遠くなる程 雨がつづいた。
「これ以上 勘弁してください」
降りしきる雨の中 盆栽達が悲鳴をあげている そんなふうに
思えてならず 心が痛んだ。

8月に入り ようやく太陽が 顔を出してくれた。
日照不足と涼しさの下で 長らく過ごした盆栽達 やや弱々しくもあるが
夏の日射しや風をうけて 季節を謳歌しているようにも見える。
めげているようには見えない。
盆栽達を見ていると 雨降りに滅入っていた日々が
遠くに思えてくるから 不思議だ。
そろそろ8月も半ば いつも通りに考えれば お盆を過ぎると
秋風が立ちはじめるのだが・・・。
かき氷が食べたくなるような 吹き出す汗をぬぐいながら水やりする
盛夏は いくらもないまま 終わってしまうのだろうか。
ボヤボヤしていると 超特急で夏が行ってしまいそうだ。
ようやく訪れた夏なのだもの 楽しんで実感しなけりゃ
もったいない。
そういえば 風鈴を吊るすのも 忘れていた。
蚊取り線香の煙るにおいや 風鈴のカランコロンも夏の定番。

コマツナギやミソハギの赤紫の花
クロギボウシの蕾も 根洗いのシマフウチソウの中から
立ち上がってきた。
コオニユリのオレンジが となりで咲くミシマサイコの
群咲く黄色と一緒に 揺れている。

    短くても やっぱり夏だ。

2020年8月11日 記す     加藤 文子

  



光のキレイな午後

 



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