国分寺 サブリエの展覧会期中も 暑さが厳しく 「暑ーいですネ」と
交わすことばが 挨拶のようになっていた。
コロナや酷暑にもかかわらず 多くのご来場を頂いた。
偶然ホームページで情報を知って・・・と めったにあうことのできない知り合いが 駆けつけて下さったり 間もなくclose するサブリエを惜しんで 何かを確認するかのように おとずれる方々もいらしたり・・・
特別の内容を含んだ数日になった。
白いペンキが塗られた 亀甲に縁どられた壁面。長方の板を無造作に打ちつけて敷かれた床と軋む音。ガレや ドームを想起させるランプシェードが
あちらこちらに下げられた灯。配管がむき出しになった天上。
ヨーロッパの古い街角に紛れ込んでしまったような感覚を覚える。
そんなサブリエで過ごした貴重な最後の4日間 短くも密度の濃い時間であった。
最終の日 都内をあとにした夜は 36℃・・・那須に近づくにつれ3℃
5℃・・・と 少しずつ 涼しさを増した。
自宅に到着した時には 23℃をさしていた。
走行と共に 季節が一気に進んでしまったかのように思われるのだった。
昨日までの暑さとはうらはらに 肌寒さを覚えながら朝を迎える。
庭では ミズヒキが 紅白の粒を揺らして 笹の叢から姿を現す。
休眠していたイヌビワが 再び沢山 実をつけはじめている。
ウメモドキもここにいるヨと言わんばかりに 実を赤く染めて所在を
教えてくれる。
小さくても 切り込みの深い花びらをななめに開いて 冴えた深紅が
際立つのは 赤花沢ギキョウ。
秋の景色も見逃せない。
ぬれそぼつ雨の中で 秋の虫の声を聴いている。
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サブリエ Ⅳ |
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