2021年9月         

ギャラリー田谷と うさぎさん


夕すげ



秋が・・・



クロギボウシ


連日30℃を 越えている。
庭仕事は 日かげを捜して なるべく朝のうちに・・・
あるいは 夕方 涼しくなった時に・・・。
刈っても 刈っても 抜いても 抜いても 伸び出す枝葉や草と
毎日 対峙している。
通路をはばむような所は 地面ぎりぎりに刈り込んで 周辺を空ける。
汗をかきながら 庭仕事するアシスタントのYさんから
「これ ドライオブジェに使いますか?」と 聞かれる。
カチャッと スイッチが入った気がする。
刈り取った春咲きシュウメイギクを乾燥させておいてくれると言うのだ。
花後に残った核の部分をドライオブジェのアレンジに使うことが
あるので 思い出してくれたのだと思う。
8月・・・そうだ ドライオブジェを作る季節が巡っている。
ドライオブジェは 毎年 年末に Aフレンチレストランの壁面に
装飾させて頂いてきた。
よい と思って持参しても 現場の雰囲気と合わないものも出てくるので
いつも多めに準備する。
スムーズに仕上がる時もあれば なかなかまとまらないこともあるので
余裕をもって 着手している。
ワイルドオーツ アヤメやユリの実 白山吹の光沢のある黒色の実など
庭で採取したものを使うことが多い。
時には頂いた花束を ドライにすることもある。
これもどうかしら と 乾燥させたバラを またまたYさんが持参。
もう はじめなければ・・・いっそう 促されたような気分になる。
日中は暑くて とてもできそうにもないので 早朝 製作することにした。
さっそく Y さんからのバラと お伴に入っていたドライのイノモトソウ
数本を選んで まとめてみる。
自然に手が動いて 間もなく完成した。
2つ目は ボンボン型のスイートマジョラムと小豆色に染まった
ミシマサイコと風知草の穂を バラと合わせた。
これも程なく仕上がった。
8時前だと言うのに 仕事場で作っていたら こめかみからダラダラと
汗が流れてきた。
夏休みの宿題は 朝早いうちに・・・そんな子供の頃のことを
思い出した。
目標は 大小とりまぜて 15コくらい。
Aレストランの方々が 喜んでくださるようなのが できてくると良い。

風知草の中から黒ギボウシのナスビ色の蕾がのぞいている。
春から夏のあいだ みずみずしいミドリをたたえていた水トクサは
ピンと立ち上げていた茎に張りがなくなっている。

秋にむけて これから・・と そろそろ・・が 混在している。


2021年 8月8日 記す     加藤 文子

  



夕方 晴れてきた

 

 



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