2021年12月         

ギャラリーの紅葉


静かなダンス



残りわずか


アリガトウ


スケジュール帳の余白に 10月18日 朝2℃と記した。
この日を境に 朝夕 冷え込みがつづいた。
いよいよ冬到来と思いきや その後 少し暖かかったり 少し寒かったり
行ったり来たりしている。
盆栽を温室へ取り込もうと思ってはみたのだが 中断。
周辺の雑木の落葉も遅く いつもなら落ち葉掃きで忙しいはずが
こちらもはじまらない。
そんな のらりくらりの毎日であったが 11月を迎えて間もなくの日
北風が吹き荒れた。
落ち葉が とめどもなく 屋根をたたきつけて・・・騒々しい。
1日で庭は 大量の落ち葉で埋めつくされる。
来た来た・・・ようやく盆栽の取り込みも 本格的にはじめられる。
霜に当たって 光岳キリンソウの多肉が 真っ赤に燃えている。
実生のカリン・・・山吹色やレンガ色に染まった照葉がモザイクのよう。
あまりにキレイなので 週末のギャラリーで飾ることにした。
末枯れの姿をもう少し見ていたい野草もあるけれど 取り込み作業の
手順もあるので そうばかりも言っていられない。
枯れた地上部を刈り込んで 温室の棚下へしまい込む。
落葉した百日紅やリョウブ とりこもうと手にした時 今年は
紅葉もあっけなく終わってしまったことを思い出す。
裸になった枝や幹を見ていたら くすみやヨゴレを そっとブラシで
ぬぐってあげたくなった。
落ち葉掃きや 取り込み作業が一段落する頃 
今年も終わりに近づいている。
夏から変わるがわる 仏様のお花にしていた庭のユーパトリウムや
野紺菊も萎んで立ち枯れてきた。
淋しくなった庭で 南天の実のえんじが光彩を放っている。

 

今年もありがとうございまいした。


2021年 11月10日 記す     加藤 文子

  



小さな島

 
 


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