2022年4月         

フジちゃんの倒影機


いよいよギャラリー



原種のシクラメンが・・・


今年も キブシ


3月3日 となりの林で咲いている 原種のシクラメンのピンクや
白に 目がとまる。ここ数年 目にするようになったのだが 今年の開花は はやいように感じる。

20年程前になるだろうか。

鉢中で育てていた 原種のシクラメンが 元気をなくしていたので
温室の棚下に移植することにした。
鉢から出してみると 球根はしなびて 生気を失っている。
だめもとで 棚下の水の溜まらない場所に忍ばせた。
翌年は ハート型の葉を数枚立ち上げていたが かろうじて 生きのびて
くれたとはいえ 先は期待できなかった。
それから数年後 棚下のシダのあいだから 小さなピンクの花が
姿をあらわした。
忘れかけ あきらめかけていたところに 花の到来。
以降 年々花数を増やして生息しつづけている。
さて となりの林のシクラメン ここに移植した覚えはないのだが
棚下のカタヒバを手入れした時 取り除いた古葉と一緒に 周辺の球根
もさらって 片付けていたのかも知れない。
それを林にまいたので 根を降ろし 野生化したのではないかと思う。
鉢の中では 頼りなかったけれど 野に放たれて 水を得た魚のように
逞しく生きている。
住み方が合っていなかったのか 充分に生かされる在処 
それぞれに合った住処があるのだろう。

4月のオープンに向けて weekend Gallery の準備を進めている。
新たに棚をつくり 所々 ペンキも塗りかえた。 
フジクラミホさんのガラス絵や 不思議な球体の世界の参加も
たのしみにしている。

2022年 3月10日記す     加藤 文子

  



展覧会準備中

 

 



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