2022年9月         

マジョラム


タニワタリの花が上がっている



小さな小さな


1日が終わる


10代後半から30代にかけて 沢山のレコードを買い求めた。
当時 レコードに費やしたエネルギーもなかなかだ。
引っ越しをくりかえす中 レコードが収まらなくなって 手放したものも
数多くある。
那須に移住後 空間がうまく確保できないこともあり 悩んだ末
AURATONEの小さなスピーカーを残して  プレーヤーやアンプは
処分した。
スピーカーだけあっても 仕方ないのだが 置いておきたかった。
ギャラリーの一室に収めた 古いレコードを 時々のぞいては
いつか聴いてみたいという思いがわいた。レコードの中でも 
とりわけ キャシー チェンバレンの マックザナイフが・・・
ピアノに導かれるようにはじまる あの唄声が・・・
頭の中で 繰り返し流れることがある。
好きなレコードは 沢山あるのだけれど なぜか とてもなつかしく
なるのだった。
CDを買い求めようか どうしようか・・・  
数年に一度 迷いの波が押し寄せてくる。
気になるのなら 購入すれば良いではないか。
そんなささやきを 今回はようやく受け入れることにした。
ついに あの ラグンロール レビューのCDがやってくる。
さっそく聴いてみると アレレ 記憶していた sound と ちょっと違う
かしら・・・レコードで聴いた重ったるさが ぬけている。
そんなことを思っていたら 週末のギャラリーによく来てくれる
Sさんから 最近は プレーヤーが安く手に入る という 情報を頂く。
さっそく 調べてみると どうでしょう 贅沢を言わなければ
スピーカーも内蔵された コンパクトプレーヤーが 昔では考えられない
価格で 売られている。
手の届くところに 居てくれたんだー。
事は トントン拍子・・ そんな流れから 今 Weekend galleryでは
レコードも聴けるようになったのでした。
2枚の キャシーチェンバレンのLPも ズンチャチャ ズンチャチャ
なのです。
忘れていたのも沢山あって 新鮮におどろきながら 夢見心地で
少しずつ 盤をクリーニングしています。

華奢な茎を伸ばして 先端で咲いていたコマツナギの赤紫の花は
終わりが近づいている。
大・小色々のギボウシの蕾が 庭のあちらこちらから立ち上がっている。
風知草の穂も わずかに・・・
草や木々の活動は 止まらない。
庭仕事も 大忙しである。



2022年8月7日記す     加藤 文子

  



オーブが・・・

 

 



あうりんこスケッチ2011にもどる