2022年10月         

ユリもきれいだった


室内からのながめ



ランプシェードの灯り


イセ花火

雨がつづく。止んだかと思う間もなく 再び降りはじめる。
特に 夜から朝にかけては 連日休むことがない。
小雨降る 今朝のこと ギャラリーの展示の植物のことが気になって
温室をおとずれた。
入った瞬間 目に飛び込んで来た 白。
まるで 白鳥が 草むらで 体を横たえて 羽を休めているかのような
そんな様子にみえた。
それは 入り口近くの鉄のスタンド上の ゼンマイと共生するユリの花が
ゼンマイの葉の上に 散ったものだった。
うす暗い温室で 純白が くっきり見えたのだった。
退色していないところをみると 散ったばかりだったのだろうか。
昨日の水やりの時には ひょろ長い茎の上で 花がゆらゆら揺れていた。
そぼ降る雨の中で コバノズイナの紅葉は いっきに進んだ。
ウメモドキや 西洋カマツカの実も 色づいている。
花穂を先端につけた野ガリヤスも 心なしか 茎に弾みがない。
チリメンカズラの細かな葉は みどりにピンクや赤が加わって
色とりどりになった。
秋は 進行している。
寒冷紗をはずした 風鈴もしまった 扇風機に覆いもかけた。
蚊取り線香の煙にむせながら 外仕事する日も もう少しで終わる。
今週のギャラリーは 初秋の植物を ご覧に入れよう。
コバノズイナ チリメンカズラ 結実してヒスイ色からナスビ色に
変化した 黒リュウの実の輝きも・・・
飾ってみようと思う。

2022年9月8日記す     加藤 文子

  



カイの木が踊る

 

 



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