2023年5         

ギャラリーの雪柳と

めざめ

イスから見える風景

もう少しで咲く


4月8日 朝 カーテンを開けたら かすかに雪が積もっていた。
粉雪が舞ったり 止んだりしている。
3月末から 暖かな日が安定してつづいたので 例年より早く
温室の盆栽を 外棚に移していた。
デリケートな新芽は どうなってしまうだろう・・・
外の光景を目にした時は 慌ててしまった。
すでに雪は積もっているのだから 慌てても仕方がないのだが
胸のドキドキは なかなか治らなかった。
幸い 晴れ間がのぞき 雪は止み 溶けていった。
それでも 上空に漂う寒気は 下界に冷たい空気をもたらしていた。
新芽にダメージを受けていそうな盆栽は 一時軒に取り込むことにした。
取り込むくらいで 他にできることはないのに 落ち着かない気分の
一日だった。
落ち着かないついでに 衝撃が・・・。
パソコンの資料を収めたデータが 紛失していた。
あきらめを伴った対応策が決まるまで やはり心は騒ぐのだった。
いつ 何時 何が起きても不思議はない そんな気持ちを常備している
つもりが いざとなると たじろいでしまう。

姿を消したと思われた豆桜が 前庭の椿の古木の下で
今年もひっそり咲いている。
1mくらいの背丈が いつの間にか伸びて となりのアオキに紛れて
見えづらくなっていたのだった。
小沼は 昨年同様 豆桜の八重の花を うれしそうに何枚も
写真に収めている。
どうしてなのか 沢山ある植物の中で 豆桜は特別らしい。


2023年4月12日 記す 加藤 文子

  



ツルニチニチソウの向こうのGAKUさんの作品

 
 


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