2024年3         

一番乗り


春を聴いている


この頃の絵


アトリエでは

 

厳寒の風が吹く中で スゴイナー! ダンコウバイやクロモジは
蕾をふくらませている。
ツバキやアオキ ツゲも 朝は0℃ あるいはマイナスがつづいているのに
常緑の葉は びくともせず保たれている。
2年程前 Kさんからいただいた パフィオ というランが届いたのは
真冬のこと。
環境の変化のせいもあってか 元気をなくし 心配していたものだが
思いがけず 昨年冬を迎えた頃に 蕾を立ち上げた。
お正月には パァーッと咲くのかしらと期待もしたが 年が明けても
咲かせない。
夜間は室内に取り込み 日中は外に出して日光浴をさせながら
今日か 明日かと 待ち侘びている。
とうとう 2月になってしまった。
今年のメッセージは ねばり強くということだろうか。
ビロードのような光沢のある茎を伸ばした先に 流線型の蕾を載せている。
湖に浮かぶ 白鳥を思わせるような どこか優雅さの漂う姿だ。
楽しみは先にとっておこう そんな気持ちで過ごしている。

先日まで 庭の南天の赤い実が 目にとまっていた。
花びんに生けようと向かったら たわわに成っていたはずの実は
すっかり姿を消していた。
周囲に食べもののあるうちは 見向きもしなかった鳥たちであったが
食べ尽くしてしまったのか いよいよこちらまで 狙うようになった。

季節はめぐり しばらく厳しい寒さがつづく先には 春がある。
夕方5時をまわっても あたりはうっすら明るい。
日も長くなった。

 

 

2024年2月6日 記す

 

 

 

まだ咲かない