2024年10         

雨の合間に


ニラ


アセビの蕾が発進


夕方を撮る

台風10号の発生が報じられてから 断続的に豪雨が しばらく続いた。
台風が去って 対策を講じた盆栽を 元の位置に戻す。
強風で割れたり 棚から落下しないように それぞれの鉢を寄せたり
背の高い木は 温室に取り込んだ。
耳をおおいたくなるような 激しい雨に打たれて 鉢中の土が流出して
根があらわになったものもある。
せっかく付いた 西洋カマツカやウメモドキの実は 落下している。
秋の風情を楽しみにしていた 野ガリヤスなど イネ科の野草は 
かっ色を帯びて 先端に伸びだした花穂も末枯れて 淋しく映る。
いくらなんでも と 言いたくなるような夏だった。
酷暑と雨続きで くたびれた盆栽に 秋の肥料をあげる気にはならない。
せめて 少しのあいだだけでも 雨降りから解放されることを 願う
ばかりだ。
気持ちは沈みがちだが そんなこんなを嘆いてばかりいても 仕方ない。
谷中 ー 小豆ときな粉が香る家ー ソラダキ の2人展も控えている。
努力を惜しまない 鶴飼明子さんの 和菓子も楽しみだ。
古い木造の和室 どんな出合いになるのだろう。
気を転じて 準備に心を尽くそう。
やるべき事は沢山ある。
秋を見逃さないで 秋に居よう

久々の晴れた夕方 光に映し出された 無数のアセビの小さな蕾が
キレイで溌剌としていて・・・  カメラを取りに走る。

 

2024年 9月6日 記す 加藤 文子



おはなし