2026年10月         

植物も元気でいてくれた  温々にて

リメイクのリメイクのリメイクの箱


今年のドライオブジェ


こちらを向いているから

9月に入り 温々の展覧会がはじまり 在廊の合間をぬって
庭の仕事をしている。
雨が長くつづいたので 今年は寒冷紗を早めに片付けることにした。
紗でおおわれた前庭の景色が ぬけて見えるようになった。
雨が降ったり 止んだりのくりかえし。
連日の雨で びしょぬれになったままの植物たちの健康を思うと
心が痛む。
止んだと同時に 庭に出て 植物の手入れを再開する。
つかの間のチャンスを逃すわけにはいかない。
虫の音がひびく シーンとした庭。
ギャラリーの奥庭では ミズヒキが紅白の粒々を叢から散らしている。
水けを含んだ秋カイドウの茎も 先端に花をつけて 
季節の在処を告げるように 姿をあらわした。
山ぼうしや 西洋カマツカ ウメモドキの実も色づき 
秋の訪れを実感させる。 

湯船に浸かりながら どこかで花火を打ち上げる音を聞いたのはいつ?
夏の入道雲 真っ青な空をあまり見ないまま 今日を迎えている。
夏をつかみそこなったような気がしている。
スケジュール帳のことや 年賀状のことや 12月生まれの親友の
お誕生日が 頭をよぎる。
秋晴れ 植物たちの水やりがうれしいような お天気の日が 待ち遠しい。

2026年 9月10日記す 加藤 文子


 

逆光の中の元気