紫エノコロ と コクリュウ



 

 

 

 

 

 

  アシスタントが綴る 11月  

 

あうりんこ星の両隣は コナラなどが高くそびえる 林になっています。
夏の暑い時 涼しそうな音で葉を揺らし、木陰をつくってくれる木々たちは、時々電線の邪魔はしていても、深刻な被害になることはありませんでした。

先日の台風の最中 その一本が折れ、塀を倒しながら 家に寄りかかってきました。
幸い5m程の若い木でしたが、それでも塀には支えきれず、ギイギイ不気味な音をたてながら 少しずつ盆栽の上に覆い被さってきます。
急いで真下の植物たちを避難。お世話になっているFさんにSOSの電話をかけて、自分で枝をはらえそうなところはギコギコ伐って・・・。
気がつけば 庭は風に引きちぎられた林の枝葉で覆われ、棚上の植物も見えない程。
これほどの台風は 経験がありません。
いったいどのくらいの植物が大丈夫でいられるだろうかと、一人 右往左往。
小沼さんと加藤さんは 在廊日で大宮でした。
そうこうしているうちに Fさんが来て下さり、チェンソーで倒木を処理して下さいました。
なんと ちがう場所でも倒木していて、こちらもFさんがいらっしゃらなければ、大きな被害になっていました。

3時間もすると 風が落ち着き、ようやく庭を歩けるようになりました。
大きな枝葉を片付け、まず 落下した盆栽を温室へ。
・・・鉢は割れていません。・・・・枝も折れていない様子!
棚を確認します。
盆栽に食い込んだコナラの枝をそっと外して 植物たちを見てみると・・・みな無事でした。
信じられない思いでした。
気持ちが落ちついていないので、細かいところは見えていないのですが、致命的な被害はないようなのです。
それだけで 十分でした。


カツラ  真っ赤にそまる

2013年10月23日  山田 ナオコ