糸葉ヒメドクサ 表と裏

   

   

   

 

 

  アシスタントが綴る 3月  

 

1987年頃の盆栽町での
奏デル盆栽 庭風景
撮影者 不明

最近 机や棚の中を整理することがブームのあうりんこ星。こんな写真がでてきました。
 大宮市(現さいたま市) 盆栽町でスタートしたころの奏デル盆栽です。
 

 そしてこの頃 加藤さんと 初代アシスタントのKさんが制作していた、ガリ版刷りの「奏デル通信」も発見。季節に合った植物が描かれ、その時々のニュースや加藤さんの文章が 見やすくレイアウトされています。“あうりんこno こ ” の原形といったところでしょうか。

 

「奏デル通信」
暑中見舞号

1987年7月7日発行

 

 ガリ版ですから 原版作りは一発勝負です。この作業は Kさんが担っていました。元編集のお仕事をされていたKさんは こうしたことが得意で、二人で本まで作っていました。
加藤さんの第一作の「草と木の小さな鉢」はこの私家本を参考に制作されたそうです。

 Kさんは 10年間 加藤さんと共に過ごした後、現在はガーデナーとして 神戸で独立されています。今でもあうりんこ星に うれしいお知らせやプレゼントをお届けくださって、大事に思って頂いているのを感じます。

 私は5代目です。同じ仕事をしてきたお弟子さんのことは気になります。中でもKさんの存在をとても意識しています。あうりんこ星を大事に思う方々に がっかりされたくはありません。
 Kさん程 創造的な仕事はできませんが、いつかこの時代を振り返ったときに 自分をちょっといいなと思えるように、それが奏デル盆栽の幸せなヒトコマにつながるように 仕事をしたいと思っています。

 

植物を観察すると すぐサラサラッと
描くことができたKさん。
レイアウトが面白いのです。

2013年2月24日  山田 ナオコ