ペイントされた 額ぶち




 

 

 

 

 

 

  アシスタントが綴る 2月  

今年は 雪が降りません。積もったのは一度きり。
空気が冷えすぎているのでしょうか、とても乾燥しています。鼻の中がカピカピです。
降ればやっぱり大変ですが、雪の日独特の静けさや 雪かきなどの冬季限定の仕事は 楽しみでもあるので、青い空を眺めながら待っています。

小沼さんは アトリエで作陶の毎日。このところは 依頼されたものや春の個展に向けて、忙しそうです。棚に並んでいる少しスリムな花器には 小さな羽が生えているものがあって、ちょっと新しい感じ。今回はどんな仕上がりになるのでしょう。
時々外に出て 薪を割ったり、大好きなパンを買いに行ったりして 気分転換。
たゆまず 作品をこつこつ生みだしています。


鏡の中の アトリエ風景

 

加藤さんは 和室でBOX作り。
いろんな画材を使うので、室内はとてもにぎやか。そして不思議な香りがします。
できあがった作品を いいと思っていても 納得がいかなくなるようで、次の日にはがらりと変化させ、こちらを驚かせます。
来客の対応や家事、もちろん植物の様子を見ながらなので、 制作に集中できる時間は限られています。それゆえ 没頭しすぎて 服をペイントしてしまうことも。
でもそんなことは おかまいなしで BOXに向き合います。
数年前に始めた頃とは 濃縮度がまるでちがっていて、進化が伝わってきます。

 

私は 今日は温室でBOXの下地作り。最近は アルミ版や陶芸用の砂を使ってみたりしています。陽射しのある時間帯の温室で、周囲のよごれを気にせず作業できることは この時期とても貴重。もったいなくしないよう仕事のやり方を工夫します。
なるべくなら オモシロくて、加藤さんのやる気を誘うようなものを作れたらいいな と 思っていますが・・・どうでしょう。 
あまりに冷える時には、居間を占領してカレンダー制作をします。

それぞれの場所で できることをできるかぎりやっていく。そんな二人に背中を押されながら、私も少しずつ前進します。
そうして みんなで うれしい春の訪れを待っています。

 

2014年1月24日  山田 ナオコ


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